過去の経験が他との違いを生み出す!

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過去の経験が他との違いを生み出す!  メルマガNo.89
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先日、野菜ソムリエの資格を持っていて、
野菜についてもっと知って欲しいという想いで
「食育」サポートのためのセミナー講師や
農家さんに加工品や経営のアドバイスをされていらっしゃる方の
名刺を作成させて頂きました。

■同じ資格を持っている人は数多い・・・。

野菜ソムリエの資格を持っていらっしゃる方は、
全国数多くいらっしゃいます。
もちろん県内や地域でも同じです。

例えば、同じ地域で5人の「野菜ソムリエ」がいるとします。

それぞれが、「野菜ソムリエ」の資格を持っていて、
「食育をサポートしています」という
誰もが言うことだけしかアピールできていなければ、
「野菜ソムリエの話が聞きたい!」と思っている人からすると
5人の中で誰を選んで良いのかわかりません。

結局、わかりやすい
「価格」とか「近い」とか「知人の紹介」ということなどが
選ぶ基準になってしまいます。

もちろんこれは、野菜ソムリエだけのことではなく、
現在、無数にある様々な資格の職業の方にあてはまります。

弁護士、税理士、社会保険労務士、中小企業診断士、
インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー、
コーチングの資格など、上げればキリがありません。

これらのような資格の職業の場合、
お客様から見た時、他とどう違うのか?がよくわからない、
誰にお願いすればいいのか?がわからない場合が多いです。

■過去の経験からにじみ出るあなただからこそお伝えできることは?

「野菜ソムリエ」の話を聞きたい人にも、実は色々あります。

例えば
1)子育て中のママが集まる幼稚園やサークル、PTA活動での講演
2)野菜を作っている農家さんが、より野菜のことを知って
作物に付加価値をつけたい場合
3)メタボ男性が食生活の改善で健康になりたい場合(私?)  など

野菜ソムリエの話を聞くとしたら、
それぞれ「どういう野菜ソムリエ」の話を聞きたいか?ということです。
1)の子育て中のママであれば、
実際に野菜嫌いの子どもを野菜好きにさせた
子育て経験のある野菜ソムリエの話が聞きたいですね。

2)の農家さんであれば、
実際に農家で野菜作りをしている又は経験がある
野菜ソムリエさんの話の方が説得力があります。

3)の健康について悩んでいる人は
かつて健康を害した時、野菜ソムリエの資格を取り
野菜の大切さと良さ知り、食生活を改善して今は健康になっている
野菜ソムリエさんの話が心に響きます。

ちょうど、先日名刺を作って頂いた野菜ソムリエさんは、
過去に次のような経験があります。

1)もともと兼業農家に生まれ、兼業農家に嫁いで今も農業をしている。
2)胃がんの経験があり、作っている野菜、料理も健康を中心に考えるようになり、
野菜ソムリエの資格を取得した。
3)野菜嫌いだった子供たちが自然に野菜を食べるようになった子育て経験がある。

以上のような経験から、その方だからこそお伝えできることは

・農家の経験から:生産者の想いを伝える、農家へは作物の付加価値をつける方法
・子育て経験から:野菜嫌いの子どもが野菜好きになる方法
・大病の経験から:食が体と心も作っているということ

ということが、明確になります。

ここをアピールすることによって、上の1~3の方から選んで頂ける
可能性が高くなります。

■気づいているか、気づいていないか?

多くの人が、仕事上やプライベートなどで経験したことが
必ず、今の自分を形成しています。
直に役立つ場合もあるでしょうし、時には失敗が反面教師として
今、同じ失敗を繰り返さないようにしていることもあるでしょう。

その過去の経験が、例え同じ資格であっても
他者との違いを生み出すモトになります。

そこに気づいているか、気づいていないか?
または、
気づいていても、明確にし、
アピールできているか、いないか?で
選ばれるかどうかが決まっているかもしれません。

今回の野菜ソムリエさんの名刺づくりを通して
改めて、自身の経験の見直し=プロフィールづくりで、
過去の経験が、今現在の自分自身につながっていると
つくづく実感しました。

あなたも今一度、自分の過去の経験を見つめ直してみてください!

自社しかできない「サポート」は何か?を考える 

自社しかできない「サポート」は何か?を考える 

前回の投稿では、

「なぜこの店ではテレビが2倍の値段でも売れるのか?」
山口勉著 日経BP社

から、「競合の出来ないことは何か?を考える」ということについて
書きました。

東京町田の小さな家電ショップ「でんかのヤマグチ」は
周辺に出来た大手量販店に対抗して、
競合が出来ない「高値で売る」という販売方法で、
粗利を確保し、経営を安定させていらっしゃいます。

「高値で売る」ために必要な事として、
お客様へのサポートを徹底されていらっしゃいます。

例えば、TVを購入頂いたお客様が、
「ドラマを録画したいけど、どうやっていいかわからない」
というお困り事にも、訪問し録画のセットをされていらっしゃいます。

しかも「御用聞き」のように、定期的にお客様を廻って
「何か困っていらっしゃることはないか?」と気配りをしています。
しかも「家電販売」に関することだけでなく、
街灯の清掃など「家電販売」に関係ないことでも気持ちよく対応しています。

その他にもいろいろありますが、
例えば「IHクッキングヒーターの料理教室」

一般の店舗の場合、
まだ買っていない、今から買おうか検討している見込みのお客様に対して、
その良さを体験してもらう目的で開催されます。
しかし、「でんかのヤマグチ」さんは、
既に買っていただいたお客様を集めて、開催されるのです。

「せっかく買ったのに、有効に活用できていないのでは、もったいない」
というお心遣いからなのですが、
「使って良かった、買って良かった」を体験していただくと
お客様が、お友達に「買って良かった」と口コミしていただけるのです。

その他にも、「お客様が本当に喜ぶサポートは何か?」を徹底して
されていらっしゃるからこそ、高値でも買っていただけるんですね。

特に私たちのような、中小零細個人事業は、
お客様お一人お一人に添った、
小回りのきくサポートをして差し上げることができます。

先日、名刺の打ち合わせをさせていただいた
クリーニング店さんのケースをご紹介します。

そのクリーニング店さんは、
よくあるクリーニングチェーンの取り次ぎ店ではなく
工場と一体になった1店舗での経営です。

工場と一体となっているからこそ、
クリーニングの専門家が、
直接お客様の細かいニーズをうかがい
お応えすることができていらっしゃいます。

例えば、
・シャツの襟と袖口にのりをつける。
・スカートのひだを途中まで仕上げる。
・ジャケットの襟を立体的に仕上げる。
というような事も、可能なんです。

クリーニングの専門家でない人が受付する取り次ぎ店とは違い、
お客様それぞれのニーズにお応えする事で、
「でんかのヤマグチ」さんと同様に
価格競争から抜け出すことができていらっしゃいます。

では、自社では、お客様に対して、どんなサポートができるか?
下記の4つの視点から考えてみてください。

1)自社だからこそできる、お客様お一人お一人に添った
サービスやサポートはできないか?

2)お客様のお困り事、お悩み事を先回りできるサポートはできないか?

3)通常の仕事上のサポートの他に、仕事以外にできるサポートはないか?

4)すでに購入いただいたお客様が、購入した商品を喜んで使って頂けるような
サポートはできないか?

この機会に、「お客様から選ばれる」ために
自社独自のサービス、サポートを考えてみてはいかがでしょうか?

競合の出来ないことは何か?を考える

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競合の出来ないことは何か?を考える
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先週末、前から気になっていた

「なぜこの店ではテレビが2倍の値段でも売れるのか?」
山口勉著 日経BP社

を読むことができました。

東京町田の小さな家電ショップ「でんかのヤマグチ」の周辺に、
大手家電量販店が次々とオープン。
この大ピンチに「高値で売る」という販売方法で
粗利を確保し、経営を安定させていらっしゃいます。

その方法が書かれていますので、興味のある方は読んでいただくとして、
「ヒント」となった所を考えてみました。

「でんかのヤマグチ」さんは、
「大手家電量販店」には、価格競争では、全く歯が立たない事は
わかっていらっしゃいました。

そこで、
「大手家電量販店にできない事は何か?」を考えられたのです。

大手家電量販店にできないこと・・・

それは「高く売る」ということ。

そこで「高売り」に方針を改め、
「高く売るためには、どうすればよいか?」を徹底的に考えました。

「高売り」するために「徹底したお客様のサポート」を実現。

「価格がどうこうよりも、ヤマグチで買いたい」というお客様に
販売することができています。

■あなたの競合にできないことは、何でしょうか?

多かれ少なかれ、「でんかのヤマグチ」さんのような状況は、
自分たちの周りには、よくあることではないでしょうか?

先日も、あるホテルさんに同じようなご相談を受けました。

そのホテルさんの長所は、

・山奥の立地だけど、自然環境が抜群。
ホテルのすぐ脇を流れる清流が、飲んでも大丈夫なぐらいの水質。
プライベートビーチならぬプライベート川辺があり、
流れる清流のせせらぎと、鳥の鳴き声しか聞こえないほどの静寂さ。

・効き鮎コンテストグランプの鮎、冬はボタン鍋などの食事

・全スタッフさんの接客の素晴らしさ

・温泉の泉質がラドン含有量世界2位

とういう点があげられます。

逆に、
「露天風呂がない」という点を、弱みと感じられていて
そのため、温泉について、あまりアピールできていませんでした。

確かに、ホテルに宿泊する場合、
一般のお客様の楽しみは、「温泉」と「食事」です。

競合のホテルには、「露天風呂」があり、
お風呂の施設が充実しています。

「露天風呂」があるのと、ないのとで比較すると
ある方が良いと感じる方が大多数だと思います。

では、その競合ができないことは何か?を考えてみると、
「泉質が優れている」ということが、アピールできません。

そもそも温泉は、その効用を考えると
温泉本来の「泉質」という部分が一番重要な要素です。

そしてその泉質を生かすために、
「長時間入浴できるように、低めの温度設定」をされていらっしゃいます。

ホテルまわりの自然を散策し、ゆっくり温泉に入ってもらい、
夜はぐっすり眠れて、朝、鳥のさえずりで目が覚める・・・。

普段の生活では味わえない、ゆったりと流れる時間が経験できます。

「温泉=露天風呂」に期待するお客様より
「効用のある泉質」や「それを生かす配慮をしているスタッフ」に期待し
「ゆったりと流れる時間」を過ごしたいお客様に
来館いただけるようにすればよいですね。

「露天風呂がない」という理由で、
せっかくの「世界第2位のラドン含有量」の
「泉質」をアピールしないのは
もったいなさ過ぎます。(^^ゞ

このように、競合の出来ないことを考えてみると
今まで、自分が「弱み」と思っていたことも
「強み」に変えることができます。

Q.あなたの競合の出来ないことは何でしょうか?

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