競合の出来ないことは何か?を考える

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競合の出来ないことは何か?を考える
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先週末、前から気になっていた

「なぜこの店ではテレビが2倍の値段でも売れるのか?」
山口勉著 日経BP社

を読むことができました。

東京町田の小さな家電ショップ「でんかのヤマグチ」の周辺に、
大手家電量販店が次々とオープン。
この大ピンチに「高値で売る」という販売方法で
粗利を確保し、経営を安定させていらっしゃいます。

その方法が書かれていますので、興味のある方は読んでいただくとして、
「ヒント」となった所を考えてみました。

「でんかのヤマグチ」さんは、
「大手家電量販店」には、価格競争では、全く歯が立たない事は
わかっていらっしゃいました。

そこで、
「大手家電量販店にできない事は何か?」を考えられたのです。

大手家電量販店にできないこと・・・

それは「高く売る」ということ。

そこで「高売り」に方針を改め、
「高く売るためには、どうすればよいか?」を徹底的に考えました。

「高売り」するために「徹底したお客様のサポート」を実現。

「価格がどうこうよりも、ヤマグチで買いたい」というお客様に
販売することができています。

■あなたの競合にできないことは、何でしょうか?

多かれ少なかれ、「でんかのヤマグチ」さんのような状況は、
自分たちの周りには、よくあることではないでしょうか?

先日も、あるホテルさんに同じようなご相談を受けました。

そのホテルさんの長所は、

・山奥の立地だけど、自然環境が抜群。
ホテルのすぐ脇を流れる清流が、飲んでも大丈夫なぐらいの水質。
プライベートビーチならぬプライベート川辺があり、
流れる清流のせせらぎと、鳥の鳴き声しか聞こえないほどの静寂さ。

・効き鮎コンテストグランプの鮎、冬はボタン鍋などの食事

・全スタッフさんの接客の素晴らしさ

・温泉の泉質がラドン含有量世界2位

とういう点があげられます。

逆に、
「露天風呂がない」という点を、弱みと感じられていて
そのため、温泉について、あまりアピールできていませんでした。

確かに、ホテルに宿泊する場合、
一般のお客様の楽しみは、「温泉」と「食事」です。

競合のホテルには、「露天風呂」があり、
お風呂の施設が充実しています。

「露天風呂」があるのと、ないのとで比較すると
ある方が良いと感じる方が大多数だと思います。

では、その競合ができないことは何か?を考えてみると、
「泉質が優れている」ということが、アピールできません。

そもそも温泉は、その効用を考えると
温泉本来の「泉質」という部分が一番重要な要素です。

そしてその泉質を生かすために、
「長時間入浴できるように、低めの温度設定」をされていらっしゃいます。

ホテルまわりの自然を散策し、ゆっくり温泉に入ってもらい、
夜はぐっすり眠れて、朝、鳥のさえずりで目が覚める・・・。

普段の生活では味わえない、ゆったりと流れる時間が経験できます。

「温泉=露天風呂」に期待するお客様より
「効用のある泉質」や「それを生かす配慮をしているスタッフ」に期待し
「ゆったりと流れる時間」を過ごしたいお客様に
来館いただけるようにすればよいですね。

「露天風呂がない」という理由で、
せっかくの「世界第2位のラドン含有量」の
「泉質」をアピールしないのは
もったいなさ過ぎます。(^^ゞ

このように、競合の出来ないことを考えてみると
今まで、自分が「弱み」と思っていたことも
「強み」に変えることができます。

Q.あなたの競合の出来ないことは何でしょうか?

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